・導入事業者:レーク伊吹農業協同組合
・職員数:178名
・導入日:2023年6月
・担当:加納さん(特産振興課)
現在、当JAの体制は経済部の中に4つの課があり、私は特産振興課に所属しています。
特産振興課では青果、花卉の営農指導及び販売が主な業務範囲で、私自身は花卉を中心に、柿やいちじく、滋賀県初のオリジナルいちご品種である『みおしずく』等、約10品目程度の営農指導及び販売を担当しています。
現状の体制上、私自身が直接担当していない品目についても精算業務を一部担当しています。
大きな背景としては、一人あたりの職員が持つ仕事量が増えてきている点に課題を感じていたことがあります。
全国のJAで共通していると思いますが、職員の数が減少している中で仕事の総量は大きく変わらないという状況ですので、徐々に一人あたりの仕事量が増え続けています。私自身も徐々に担当の品目や、業務範囲が増える中でなんとか業務を効率化していく必要性を感じていました。
当JAでは、取り組みの中で1年間職員自身で課題設定を行い、毎年組合内に向けて成果を報告するといった取り組みがあるのですが、その中で私自身は2023年度のテーマに「デジタル化による業務効率化」を掲げ、何かしらの取り組みをしていきたいと考えていました。
職員が減少する中で、効率化を図っていかないと職員の一人あたりの仕事量が増加してしまいますので、こうした状況は最終的には組合員さんの満足度の低下にも繋がりかねません。
何か施策を検討したいと思っていたところにJA滋賀中央会さんから『nimaruJA(ニマル)』の案内を受け、取り組みを行なっていくことを決めました。
特に課題感が強かった点が、組合員さんとの日々のやり取りがアナログな手法しかなく、ペーパー業務が非常に多いという点でした。
今までは何か情報のやり取りをする為にはFAXや郵送、封書の手渡し、集荷場への掲示等が主となっていましたので、必要な情報をすぐに組合員さんへお伝えできないことも多々ありました。
『nimaruJA』であれば、普段LINEを利用している組合員さんもすぐに活用ができると感じましたし、書類のやり取り等もPDFなどの添付ファイルで行えるため、今困っていることが解決できるように感じました。
nimaruJAの活用を進める中で、徐々に組合員さんへ配信する内容を増やしていき、今では営農情報、市況情報、市場訪問の情報共有、精算書の送付、出荷の依頼等幅広く活用をすることができるようになり、導入前と比較すると、情報配信にかかる時間を大きく削減することができています。
精算書の送付については、当 JAの業務環境の都合上基幹システムでの対応ができずAccessというソフトウェアを使って集計しています。そこから情報をPDF化し、さらにそれを印刷封書にして組合員さんへ手渡しで配布という業務フローだったのですが、今ではnimaruJAを使ってPDFを手軽にそのままお送りできるようになっています。
出荷の依頼については、出荷先である卸売市場から急遽出荷依頼が来るケースもありますが、そうした場合もnimaruJAを使って組合員さんへタイムリーに出荷のご依頼をすることもできるようになりました。
これまでは一人ひとりに電話をするしかなかったのですが、nimaruJAを使って組合員さんと密にコミュニケーションが取れるようになったことでスムーズな販売にも繋げることができています。
組合員さんの閲覧状況も良く(既読率も高く)、組合員さんから「良い取り組みだね!」とお声がけいただくことも増えています。
2023年については活用初年度ということで、JAの中でも私が担当している花卉部会のみで活用をしておりました。
まずはお試しの感覚で取り組んでみたところ、とても良い効果を感じることができました。
組合員さんからの評判も上々ですので、今後はいちごや他品目への取り組みの拡大、ペーパー業務の多い集出荷現場の伝票等の効率化にも取り組みたいと考えています。
取り組みについて、今は私が主体ですが、ぜひJA内やJA滋賀中央会さんと一緒に滋賀県内でもnimaruJAの取り組みを拡げていけるように活用を進めていきたいと思います。